2013年5月7日火曜日

「TAKENOKO」(タケノコ 日本語版)

今回は「TAKENOKO」(タケノコ 日本語版)を簡単に紹介しつつ、感想戦です。

庭師(日本人)

 物語は「中世に日本のミカドに中国からパンダが贈られました。ミカドはパンダのために庭を造ることにしました。庭師を任命してパンダのエサTAKENOKOを育てるために」とこんな感じです。
 ミカドの絵柄が贔屓目に見てもSHO☆GUNだったり、パンダが食べるのはタケノコじゃないし、タケノコといってるけど、育っているのは竹だし、庭師はベトナム人風だったり・・・。欧米人の想像する素敵なオリエンタル・ジャパンワールドを堪能できます。でも、デザインはかわいい、フィギュアも悪くないでき、タケノコがニョキニョキ育っていくのは楽しめますよ。

 



パンダ(中国産)

 ゲームは貯水池、庭師、パンダだけのところからスタート。土地パネルを置いて庭を広げて、水路を延ばして灌漑すると竹がニョキ!っと生えてきます。庭師を誘導するとさらに竹がニョキニョキっと伸びるので、パンダを導いてあげると竹をムシャムシャ食べます。土地の造成、竹の生育、パンダが食べた竹の量で、勝利点をゲットして勝負を競います。
 詳しいルールは「浅く潜れ」さんを参考にしてください。






 そんなわけで感想戦をざっくり。メンバーは机、M、Tの3人。全員初プレーの手探り状態でスタート。とりあえず、土地を拡張するけど、水路を引かないから竹の成長をがかんばしくない。手の進みが遅いかなと思っていた序盤。

序盤の図

 庭が段々出来上がってきた中盤。天候ダイスで恵みの雨が降りました。いっきに竹がニョキニョキ生えてきた!竹の成長カードでポイントが入ってきます。ここからゲームの展開が加速を始めました。机とMは竹の成長でポイントを取りに行きます。Tさんは目的カードの勘違いという痛恨のミスで、波に乗り遅れてしまいました。

中盤の図


 終盤になると、狭い庭(一般的な展開では土地はもう少し広いみたい)に手がつけられないほど竹が成長。伸びきってしまいました。この竹を使って勝利点を稼ぎたいけど、同じ行動を二度とれないというルールのおかげで、行動選択に悩む展開が増えてきます。「うーん、悩ましい」と呟くMさん。まったく同感で、ゲームが面白くなります。このゲームのポイントの一つになるルールですね。

終盤の図


 さて、この時点で、ポイントの高い目的カードを集める作戦にみえるMさんに対し、中難易度の目的カードを集めてポイント集める机。目的カードを規定枚数集めると、ゲームが終了の合図、「ミカド」登場となります。同じ枚数に並ばれるとMさんに負けてしまうので、机は目的達成を急いでゲームを終わらせることにしました。みんなで同じ庭をつくって、みんなで育てた竹で勝利点を稼ぐというルールもまた一つのポイント。このルールを生かして、他人の育てた竹で勝利点をいただき、自分はパンダを動かしてパンダの勝利点をいただく。机は、高得点ではないけれども、展開を速くできるので、ゲームをさっさと終わらせることができる作戦に出ました。

 結果、机48点、Mさん38点、Tさん32点で、机はMさんに追いつかれる前に、逃げ切りに成功しました。
 今回の反省点、実は写真の右下から庭師は動いていません(誰も動かしていません)。机は庭師の使い方の要領が分からず、動かすことができませんでした。もう少し土地をひろげ、この庭師を上手く動かせていけば、ゲームの展開はもっとエキサイティングに変動していったのかもしれないです。次回は庭師を積極的に動かしてみたいですね。
 あと、目的カードで思ったこと。庭の造成と竹の育成は、共通の庭で目的を達成して、ポイントを手に入れられます。しかしパンダに食べさせる目的達成だけは個人プレーになります。このパンダの分で差をつけるのも勝負の分かれ目の一つになるのでしょうか。パンダの目的カードが机は3枚、Tさんは1枚で6点差ぐらいあったはずです。ミカドのポイント合わせると、ほぼ勝敗を決めたポイント差になってます。

 終わりに、この「TAKENOKO」はルールが多くて説明が面倒な感じがするけど、始まってしまえば、難しいルールではないことが分かります。雨が降って竹が猛烈にニョキニョキし出すと、軽くテンションがあがってきます。やはり、ギミックでビジュアルを作るゲームはこういう部分がたのしいですね。運の要素も強いのですが、行動の選択を悩んだりと、かなり楽しめるゲームだと思います。

 おまけに、「TAKENOKO」は2012年のフランスの年間ゲーム大賞を受賞した素敵ゲームです。さらに「世界の七不思議」を作ったデザイナーA.ボザの作品ということです。えぇ?「世界の七不思議」と全然違うじゃん!みたいなw

 2013/05/05、県立青少年センター、3人でプレイ、机龍之介

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